犯罪・中国および世界各地の中国語圏ネットワーク
地下錢莊 / 地下钱庄
かんたんに言うと
免許を受けた銀行制度の外で動く非公式な価値移転ネットワークです。国境を越えて資金そのものを移動させずに、異なる法域間の債権債務を決済します。どの法域でも、それ自体が法律上の独立した区分というわけではなく、法執行機関や分析者が用いる呼称です。両替商、質屋、宝飾品店、貿易会社など、一見普通の事業を隠れみのにします。
用語の位置づけ
俗称. 日常会話や報道で使われる表現です。法的効力はありません。
字義
「地下の銭荘」、すなわち非公式な送金・両替業者。
英語の記述で生じる誤解
英語で「underground bank」と訳し、銀行のような施設を想像することです。これは建物や貸借対照表を備えた金融機関ではなく、サービスのネットワークです。また、ハワラの一種と扱うことも問題です。両者は機能的に似た非公式の価値移転制度ですが、歴史的・構造的には別個の仕組みであり、混同すると決済の実態が見えなくなります。
英語ではどう表記するか
英語では「underground banking」または「underground money house」とします。各国の法執行の文脈を示す場合、英国の捜査機関は「Chinese Underground Banking」、米国の資料では略語「CUBS」を使った例があることに触れます。
関連項目
- 對敲 / 对敲 ・ 對敲 / 对敲
出典
- 国連薬物犯罪事務所(UNODC)、東南アジアの地下銀行に関する地域評価
- 米国議会調査局、中国系マネーロンダリング・ネットワークに関する報告