EAST ASIAN JOURNAL / 学習

漢語拼音の基礎

漢語拼音は標準中国語の発音をラテン文字で書き表す方式です。声母は音節の初めの子音、韻母は後続する母音や母音の組合せ(末尾にnやngを含む場合もあります)です。音節と声調を一体として読みます。 この教材の元例には簡体字が含まれます。対応する台湾の繁体字は各カードの日本語注記で確認でき、元例の漢字・ピンイン・声調は保持されます。

ラテン文字を一字ずつ日本語読みしない。

この集合には子音声母21種類と導入用に選んだ韻母24種類があります。韻母のすべてを網羅するものではなく、ia・iao・ian・uo・uang・iongなどの組合せは次の段階です。どの声母と韻母でも自由に組み合わせられるわけではありません。

有気音と発音の仕組み

「有気」は子音の後に強い息が続くことを指します。b/p、d/t、g/kなどは主に気息の違いで対立します。「鼻音」は鼻に息を通す音、「摩擦音」は狭い隙間に息を通す音、「破擦音」は閉鎖から摩擦へ移る音です。「そり舌音」はz/c/sより舌先を後方に構える音を指します。これらの説明は音声とあわせて利用し、日本語の一音に置き換えて覚えないでください。

綴りで間違えやすい点

子音声母がない音節にも綴りが必要です。yī・wǔ・yúなどのyとwはその綴りを助けます。この集合では子音声母21個に数えません。 nǚ・lǜではüの点を残します。j・q・x・yの後ではüの音でも点を省き、jù・qù・xū・yúなどと書きます。chūnのunとjūnのunは基になっている韻母が異なります。

声調記号の位置:

aがあればa、次にeを優先し、ouではoに付けます。それ以外では組合せに従って母音に付けます(liù・guì)。iの点は声調記号に置き換わり、軽声の音節には通常付けません。 mǐのiは前舌の高い母音です。一方、zhi・chi・shi・ri・zi・ci・siのiは別の音節主音を表します。すべて日本語の「イ」と読まないでください。

既存のカードで字形・語義・読みを確認し、正解数と連続正解を記録します。

短時間の復習

カードを確認して、対応する表記を選ぶ。

まずカードを裏返して内容を確かめ、準備ができたら6択問題に進みます。採点は6択練習だけで行います。

ピンインと調音・綴りの説明を対応させます。声調と専門用語は「仕組み」の節で確認してください。

練習の採点方法

各問題では一つを選びます。不正解の場合は正答を表示します。同じ方向の問題で各カードを12回連続正解すると、そのセッションでは習得済みになります。不正解ならそのカードの連続正解数は0に戻ります。習得済みのカードも繰り返し出題されます。記録の消去は両方向に適用され、ページの再読み込みで新しいセッションになります。自由学習とスキップは採点されません。

この練習が判定するのは表記と説明の対応です。発音を録音・採点する機能はありません。ローマ字は発音を理解するための補助表記であり、日本語の音への置き換えではありません。

声調は音節全体にかかる。

mā第1声 · 高く平らに保つ
má第2声 · 上昇する
mǎ第3声 · 低い音域、単独では曲折し得る
mà第4声 · 下降する
ma軽声 · 軽く短い

ここでは四種類の声調と軽声を示します。第3声は連続発話で常に上昇するわけではなく、低いまま発音されることもあります。第3声が続く場合など、周囲の音節によって実際の調子は変わります。軽声の高さも前後関係によって変動します。記号の選択は発音技能の試験ではありません。

全件の参考表

原語の字形と読みを保持し、例語の意味と学習解説を日本語で掲載しています。

文字・記号例語記号の発音の目安例語の読み・表記例語の意味と説明
b爸両唇を閉じて開く、息の弱い破裂音。声母(音節初頭の子音)bà父・お父さん発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。bとpは主に息の強さで区別する。日本語の濁音・清音の対立をそのまま当てはめない。
p跑両唇を閉じて開く、息の強い破裂音。声母(音節初頭の子音)pǎo走る発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。pはbより強い呼気を伴う有気音。「パ行」と同一だとは断定しない。
m妈両唇を閉じ、鼻から息を通す鼻音。声母(音節初頭の子音)mā母・お母さん発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。声母mを含むmāは第一声。発音の高さも語の一部。 元例の「妈」は簡体字。台湾で用いる繁体字は「媽」。元の漢字・ピンイン・声調は変更しない。
f飞下唇を上の前歯に近づけ、狭い隙間を通して息を出す。声母(音節初頭の子音)fēi飛ぶ発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。日本語のフ行だけで代用すると唇と歯の位置が変わりやすい。 元例の「飞」は簡体字。台湾で用いる繁体字は「飛」。元の漢字・ピンイン・声調は変更しない。
d大舌先を上の歯茎付近に付け、息を強く出さずに離す。声母(音節初頭の子音)dà大きい発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。dとtの主な対立は気息の強弱。
t他舌先を上の歯茎付近に付け、強い息とともに離す。声母(音節初頭の子音)tā彼発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。tはdに対応する有気音。
n你舌先を上の歯茎付近に付け、鼻を通して発音する。声母(音節初頭の子音)nǐあなた発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。nとlでは空気が通る経路が違う。
l来舌先を歯茎に近づけ、舌の左右に息を通す。声母(音節初頭の子音)lái来る発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。日本語のラ行音を唯一の模範にせず、舌の接触と気流を確認する。 元例の「来」は簡体字。台湾で用いる繁体字は「來」。元の漢字・ピンイン・声調は変更しない。
g高舌の奥を軟口蓋に付け、息を強く出さずに開く。声母(音節初頭の子音)gāo高い発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。gとkの対比は息の強さに注意。
k看舌の奥を軟口蓋に付け、強い息とともに開く。声母(音節初頭の子音)kàn見る発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。kはgの有気音に対応する。
h喝舌の奥を口蓋の後部に近づけて摩擦を作る。声母(音節初頭の子音)hē飲む発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。hは単純な日本語ハ行ではない。舌の位置が奥になる。
j鸡舌の前部を硬口蓋寄りにして閉鎖・摩擦させる、息の弱い破擦音。声母(音節初頭の子音)jīニワトリ発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。j・q・xはいずれも舌の前部と硬口蓋の近くを使う系列。 元例の「鸡」は簡体字。台湾で用いる繁体字は「雞」。元の漢字・ピンイン・声調は変更しない。
q七jに対応する、息の強い破擦音。声母(音節初頭の子音)qī七発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。qとjは、発音するときの息の強さでも区別する。
x西舌の前部を硬口蓋に近づけ、狭い隙間で摩擦させる。声母(音節初頭の子音)xī西発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。xは日本語のシに近く聞こえる場合もあるが、完全に同じ音ではない。
zh中舌先を後方に向けた、息の弱い破擦音。声母(音節初頭の子音)zhōng真ん中・中央発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。zhは二文字で一つの声母。zと同じではない。
ch吃舌先を後方に向けた、息の強い破擦音。声母(音節初頭の子音)chī食べる発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。chはzhに対応する有気音。ch一組で声母を表す。
sh书舌先を後方に向け、摩擦音を作る。声母(音節初頭の子音)shū本・書籍発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。shはsやxとは舌の位置が異なる。 元例の「书」は簡体字。台湾で用いる繁体字は「書」。元の漢字・ピンイン・声調は変更しない。
r人舌先を後方寄りにし、有声音で摩擦・接近させる。声母(音節初頭の子音)rén人発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。rは舌先を後方寄りにし、zh・ch・shとの舌の位置の違いを確かめる。
z早歯茎付近で破裂から摩擦へ移る、息の弱い破擦音。声母(音節初頭の子音)zǎo早い発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。zは歯茎付近で閉鎖から摩擦に移る、息の弱い破擦音。有気のcとの違いを確かめる。
c菜zに対応する、息の強い破擦音。声母(音節初頭の子音)cài野菜発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。cはzの有気音に対応する。日本語のカ行として読まない。
s三歯茎の近くで摩擦を作る。声母(音節初頭の子音)sān三発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。sは歯茎寄りの摩擦音。sh・xと比べる。
a妈口を開いた低めの母音。導入用韻母mā母・お母さん発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。母音aを例のmāで確認する。第一声の音の高さも必要。 元例の「妈」は簡体字。台湾で用いる繁体字は「媽」。元の漢字・ピンイン・声調は変更しない。
o波唇を丸め、口の奥寄りで作る母音。導入用韻母bō波発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。oの実際の音色は前の声母によって変わり得る。
e河唇を丸めず、舌を中央から後方に構える母音。導入用韻母hé川・河川発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。héのeはxiěのie末尾の母音と同じではない。
i米舌を前方・高い位置に置く母音(通常のi)。導入用韻母mǐ米(穀物)発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。mǐのiとzhi・ziのiは同じ音として読まない。
u五唇を丸め、舌を後方・高い位置に置く母音。導入用韻母wǔ五発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。wǔのwは表記上の頭字。wを21個の子音声母に数えない。
ü女舌は前方・高い位置、唇は丸める母音。導入用韻母nǚ女性・女発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。üは日本語の「ユ」と同音ではない。nǚの点二つは省略しない。
ai爱aから前方の母音方向に移る二重母音。導入用韻母ài愛する・愛発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。àiは第四声。母音の変化だけでなく声調も語の一部。 元例の「爱」は簡体字。台湾で用いる繁体字は「愛」。元の漢字・ピンイン・声調は変更しない。
ei杯中ほどの母音から前方に移る二重母音。導入用韻母bēi杯・コップ発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。bēiのeとiを一字ずつ独立して読まない。
ui水ueiが声母の後で短く綴られた形。導入用韻母shuǐ水発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。shuǐのuiはueiの省略綴り。声調記号の位置にも注意。
ao好aから唇を丸める方向へ変化する母音。導入用韻母hǎoよい・良好な発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。hǎoは第三声。孤立形と連続発話で声調の現れ方が変わる。
ou口中ほどの母音から唇を丸める方向へ変化する。導入用韻母kǒu口・口元発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。kǒuは第三声。ouを二つの独立音節に分けない。
iu六iouが声母の後で短く綴られた形。導入用韻母liù六発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。liùではiou→iuとなり、声調記号はuに付く。
ie写iの後で口をやや開き、舌の前方寄りで作るê系の母音へ移る。導入用韻母xiě書く発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。xiěのieにあるeは、héのeと音色が異なる。日本語「イエ」の連続をそのまま模倣しない。 元例の「写」は簡体字。台湾で用いる繁体字は「寫」。元の漢字・ピンイン・声調は変更しない。
üe月唇を丸めた前舌母音üから、ê系の母音へ移る。導入用韻母yuè月(天体)発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。yuèのyの後ではüの点が省かれる。üとuを混同しない。
er二舌を後ろ寄りにしてrの響きを伴う母音。導入用韻母èr二発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。èrは一つの音節。日本語の「アール」を重ねて読む方式ではない。
an山aに舌先の鼻音-nが続く。導入用韻母shān山発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。-nと-ngは舌の位置が異なる。
en门中央寄りの母音に舌先の鼻音-nが続く。導入用韻母mén門発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。ménのenは日本語の「エン」と完全には一致しない。 元例の「门」は簡体字。台湾で用いる繁体字は「門」。元の漢字・ピンイン・声調は変更しない。
in心iに舌先の鼻音-nが続く。導入用韻母xīn心・心臓発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。xīnの-nとmíngの-ngを区別する。
un春uenが声母の後で短く綴られた形。導入用韻母chūn春発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。chūnのunはuenの短縮形。ただしjūnのunはün系なので表記だけで同一視しない。
ün云üの後に舌先の鼻音-nが続く。導入用韻母yún雲発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。yúnではüの点が消える。j・q・x・yの後の綴りにも注意。 元例の「云」は簡体字。台湾で用いる繁体字は「雲」。元の漢字・ピンイン・声調は変更しない。
ang忙aの後に舌の奥を使う鼻音-ngが続く。導入用韻母máng忙しい発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。mángの-ngは山shānの-nとは発音位置が異なる。
eng冷中央寄りの母音に舌の奥の鼻音-ngが続く。導入用韻母lěng寒い・冷たい発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。lěngとménの語末子音を聞き比べる。
ing明iに舌の奥の鼻音-ngが続く。導入用韻母míng明るい発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。míngの-ngはxīnの-nと異なる。
ong东唇を丸めた母音に舌の奥の鼻音-ngが続く。導入用韻母dōng東・東側発音の目安。声調を含めた音節全体で確認する。dōngのongはouと同じではない。 元例の「东」は簡体字。台湾で用いる繁体字は「東」。元の漢字・ピンイン・声調は変更しない。

出典と権利表記

筆順はKanjiVG(CC BY-SA 3.0)など元の出典と権利表記に従います。英語の原本JSONは翻訳済みデータではありません。

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